【障碍】【障がい】【障害】宝塚市が公文書に【障碍】使用 全国初!
- 2019.02.05
- 障害者手帳
- 障碍、宝塚市、公文書、全国初

現在就活中のロディと申します。
双極性障害ですがブログ書いてます。
兵庫県宝塚市がやってくれました!
公文書に【障碍】使用
兵庫県宝塚市が障害者政策などに関する公文書に「障碍」の表記を使う方針を決めました。
常用漢字表にない「碍」を公的に使用する自治体は全国初とみられます。
本年4月から運用を始める方針です。
【障害】及び【障碍】の表記に関する歴史的変遷
平安時代末期
仏教語から転じて平安末期以降「悪魔、怨霊などが邪魔すること。さわり。障害。」
の意味で多く使われてきた。
江戸時代末期
「障害」については、遅くとも江戸末期には使用された用例があり、
他方、「障碍(礙)」については、もともと仏教語で、
明治期に至るまで「しょうげ」と読まれてきた語であり、
「ものごとの発生、持続にあたってさまたげになること」を意味する。
明治期
明治期に入ると、「障碍(礙)」を「しょうがい」と読む用例が現れ、
「障碍(礙)」という一つの表記について、
呉音で読む「しょうげ」と
漢音で読む「しょうがい」という
二つの読み方が併存するようになる。
こうした不便な状況を解消するためということもあって、
「しょうげ=障碍(礙)」と
「しょうがい=障害」を書き分ける例が多くなった。
大正期
大正期になると、「しょうがい」の表記としては、
「障碍(礙)」よりも
「障害」の方が一般的になる。
昭和期
「当用漢字表」(昭和 21 年)や、
国語審議会による「法令用語改正例」(昭和 29 年等)が、
その時点における「障害」と「障碍」の使用実態に基づき、
「障害」のみを採用した結果、
一部で用いられていた「障碍」という表記はほとんど使われなくなっていった。
正しい由来
「障害」という言葉は「障碍」という漢字だったのですが、
戦後、「碍」という字が当用漢字表に含まれなかったため、
代用として「害」という字を当てることになりました。
いわゆる「当て字」です。
宝塚市『自治体が事例を示す必要がある』
日本経済新聞より抜粋↓
一般的に法律や公文書で使う漢字は、常用漢字表が基準となっている。
宝塚市もこれまで条例の条文では常用漢字表にある「害」を使用してきた。
一方で「この文字は障害のある人に問題があるかのような否定的なイメージがある」として、
市のホームページや広報資料では「障がい」と平仮名書きにして使い分けてきた。
専門家によると「碍」の文字には「岩が旅路を妨げる」の意味が込められており、
「障碍」と表記すればハンディキャップのある人は行く手が阻まれているとする実態に即したニュアンスに近くなる。
宝塚市の案では、条例も含めた全ての表記を「障碍」に統一する。
読みにくいため、定着するまではルビを振るという。
市幹部は
「障害者団体からもおおよそ理解を得られた。
平仮名と使い分けるのは分かりづらく、正しい由来の漢字を使うべきだ。
国にも変更を促すには、まず自治体が事例を示す必要がある」としている。
兵庫県宝塚市が
『まず自治体が事例を示す必要がある』
と
『正しい由来の漢字を使うべきだと』
日本人でありながら、私自身も『しょうがい』の言葉や由来や意味を知らずに使用しておりました。
恥ずかしい思いです。
今回の宝塚市の方針は、
本来、国としてすべき事案を市政で決定し実施する事(できる事)が素晴らしいと思います。
少しでも多くの国民が『正しい由来』について知ってもらえれば、
また他の自治体や国が追従して、表記を変更してもらえるきっかけになれば嬉しいです。
障害者は『害』ではありませんから!
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